川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと
ノーベル賞・オプジーボ・肺がん治療
昨年、京都大学高等研究院特別教授である本庶 佑先生が『免疫抑制の阻害による新しいがん治療法の発見』でノーベル医学・生理学賞を受賞されました。日本人としても大変名誉なことです。本研究から、がんに対する分子標的薬であるオプジーボが開発されました。
私が30年ほど前、東京女子医大在職中には肺がんの治療にも携わりました。末期の肺がん患者さんも診療していました。末期肺がんにおいては有効な治療が、なかなかなく悔しい思いを幾度かしました。ところが、現在はオプジーボを含めた新薬により遺伝子治療が可能となり、肺がんに対する治療効果が格段と進歩し生存率の向上にも寄与しています。i-PS細胞の実用化も進行しており、従来治療ができない病気にも治療の可能性が出てきています。
科学や医学の進歩は日進月歩だとつくづく思いました。30年前には遺伝子治療がここまで現実的になるとは思ってもいませんでした。昔、救えなかった命が今では救えるのです。
医療の世界では、今年はさらなる飛躍の1年となりそうです。
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虚血性心疾患の治療

GWもあり、更新が遅くなりました。今回は、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患に対する治療に関し話したいと思います。
治療には大きく分けて薬物治療とカテーテルや手術による観血的治療があります。また、狭心症と心筋梗塞では治療の対応が変わります。
狭心症は前回もお話ししましたが、冠状動脈の狭窄が主たる病態とする疾患なので、狭窄程度が軽度であるなら薬物治療による経過観察も選択の一つとなります。しかし、心筋梗塞ではすでに冠状動脈が閉塞し心筋の壊死が始まっている状況なので、一刻を争い直ちにカテーテル治療を行うこととなります。
カテーテル治療では、手の血管などからカテーテルを心臓にまで到達させ、心電図等で予め予想された、右もしくは左冠状動脈の病変に選択的にアプローチします。閉塞または狭窄部位にバルーン(風船)を進めて拡張させ、さらにステントと言われる特殊な金属でできた筒状のものを留置して血流の再開を確認して終了します。
冠状動脈での狭窄が多肢にわたる場合はカテーテル治療ではなく、心臓手術となる場合もあります。心臓手術では血管を用いたバイパス手術となります。胸部の背面を走る内胸動脈などを使用して狭窄や閉塞部位の先に血管を吻合してバイパスします。
どの治療法を選択するかは状況などによっても変わります。虚血性心疾患にならないようまずは予防が大切と考えます。

2018.05.11
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