川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)
夏休みに飛行機で旅行等をされた方も多いと思います。この飛行機内で起こりやすいとされているのが、一時期、テレビなどでも話題となったエコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群とは、飛行機に長い時間座っていて、現地に着き歩き始めた時に急に息苦しくなり、ひどい時は呼吸停止など生死に関わる症状を起こす病態です。これは、長い時間、同じ姿勢でいることのより下肢の静脈内で血の塊(血栓)が形成され、歩行で動き出すことにより血栓剥がれ、血流に乗り肺の血管を詰まらせ呼吸困難等の症状を起こすものです。飛行機内では、地上と違って気圧や湿度などが管理されています。そして、何と言っても動くことが極端に少なくなります。乾燥による脱水や下肢を動かさないことで、下肢の静脈内で血栓が形成されやすい状況が作り出されることになります。その血栓が肺に到達すると肺血栓塞栓症という疾患を惹起します。よってエコノミークラスだけで生じる病態ではありません。
しかし、このような状況は、飛行機の中だけで生じることだけではなく、気を許すと地上にいても、誰にでも生じる病態なのです。エアコンの効いた部屋の中で、長時間同じ姿勢で座って、水分摂取を怠たったりすると起こり得る可能性が高いです。肺血栓塞栓症を予防するためには、喉が渇かなくてもこまめな水分摂取や、長時間同じ姿勢をとる場合には、適度の歩行や運動を合間に行うことです。また、飛行機内では足を意識的に動かすことが重要です。そしてアルコールの飲み過ぎは脱水を助長して血栓形成を起こしやすくするので控えめをお勧めします。
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頚部の重要臓器甲状腺

すでに6月となりましたが、5月病という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
大学生などが、難関受験ののち入学してGWの連休後に急にやる気をなくして休みがちになるというもの。
それと同様、気力がなくなったり、食欲が落ちたり、動悸や疲れが取れないことが持続する場合は甲状腺の病気が原因かも知れません。

甲状腺は頚部にある体の機能を司るホルモンを分泌する重要臓器です。
喉仏の下で気管上に左右にまたがり、横が2~3cm、縦が4~5cmほどで蝶々が羽根を広げたような形をしています。
その甲状腺が大きくなったり、コブができたり、痛みが出たりすると病気の可能性があります。

甲状腺の病気にはホルモン値が高値になる機能亢進症(主にバセドウ病など)や逆にホルモン値が低くなる機能低下症(主に橋本病など)があります。
またコブやしこりができるものに、甲状腺腺腫および悪性腫瘍であるがんがあります。

症状は機能亢進症の場合は動悸や疲れやすさ、手・足の震え、体重減少などを生じ、機能低下症では気力がなくなったり、疲れやすさ、体重増加、寒さに弱くなったり、脈が遅くなったりします。
甲状腺腫やがんでは症状がないことが多く、コブやしこりを触れることで自覚します。
風邪症状に加え甲状腺に痛みがあれば亜急性甲状腺炎も考えられます。

甲状腺の触診や血液検査、甲状腺エコーなど行い診断します。
検査で甲状腺疾患が診断できれば治療に進みますが、がんなどでなければ薬物療法が主体となります。

2019.06.17
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