川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと

Director's column

頚部の重要臓器甲状腺

すでに6月となりましたが、5月病という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
大学生などが、難関受験ののち入学してGWの連休後に急にやる気をなくして休みがちになるというもの。
それと同様、気力がなくなったり、食欲が落ちたり、動悸や疲れが取れないことが持続する場合は甲状腺の病気が原因かも知れません。

甲状腺は頚部にある体の機能を司るホルモンを分泌する重要臓器です。
喉仏の下で気管上に左右にまたがり、横が2~3cm、縦が4~5cmほどで蝶々が羽根を広げたような形をしています。
その甲状腺が大きくなったり、コブができたり、痛みが出たりすると病気の可能性があります。

甲状腺の病気にはホルモン値が高値になる機能亢進症(主にバセドウ病など)や逆にホルモン値が低くなる機能低下症(主に橋本病など)があります。
またコブやしこりができるものに、甲状腺腺腫および悪性腫瘍であるがんがあります。

症状は機能亢進症の場合は動悸や疲れやすさ、手・足の震え、体重減少などを生じ、機能低下症では気力がなくなったり、疲れやすさ、体重増加、寒さに弱くなったり、脈が遅くなったりします。
甲状腺腫やがんでは症状がないことが多く、コブやしこりを触れることで自覚します。
風邪症状に加え甲状腺に痛みがあれば亜急性甲状腺炎も考えられます。

甲状腺の触診や血液検査、甲状腺エコーなど行い診断します。
検査で甲状腺疾患が診断できれば治療に進みますが、がんなどでなければ薬物療法が主体となります。

2019.06.17
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