川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと

Director's column

虚血性心疾患の治療

GWもあり、更新が遅くなりました。今回は、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患に対する治療に関し話したいと思います。
治療には大きく分けて薬物治療とカテーテルや手術による観血的治療があります。また、狭心症と心筋梗塞では治療の対応が変わります。
狭心症は前回もお話ししましたが、冠状動脈の狭窄が主たる病態とする疾患なので、狭窄程度が軽度であるなら薬物治療による経過観察も選択の一つとなります。しかし、心筋梗塞ではすでに冠状動脈が閉塞し心筋の壊死が始まっている状況なので、一刻を争い直ちにカテーテル治療を行うこととなります。
カテーテル治療では、手の血管などからカテーテルを心臓にまで到達させ、心電図等で予め予想された、右もしくは左冠状動脈の病変に選択的にアプローチします。閉塞または狭窄部位にバルーン(風船)を進めて拡張させ、さらにステントと言われる特殊な金属でできた筒状のものを留置して血流の再開を確認して終了します。
冠状動脈での狭窄が多肢にわたる場合はカテーテル治療ではなく、心臓手術となる場合もあります。心臓手術では血管を用いたバイパス手術となります。胸部の背面を走る内胸動脈などを使用して狭窄や閉塞部位の先に血管を吻合してバイパスします。
どの治療法を選択するかは状況などによっても変わります。虚血性心疾患にならないようまずは予防が大切と考えます。

2018.05.11
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