川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと

Director's column

転移性肺腫瘍

肺に好発する他臓器からの癌(転移性肺腫瘍)を肺腫瘍の最後テーマとします。それぞれの癌には転移を起こしやすい臓器があります。
前回、お話ししたように肺癌では脳や肝臓、骨などに転移を起こすことが多く、肺に転移しやすい癌には、大腸癌や腎癌、乳癌がその代表です。肺癌自体も反対側の肺に転移もします。

転移に関しては血行性とリンパ行性という大きな2つのルートがあります。また、癌のある近い臓器に直接浸潤転移をする場合もあります。癌細胞は血流やリンパの流れに乗って他の臓器に運ばれるわけですが、原発に近い臓器に転移しやすいです。肺では血流が豊富なため、転移のほとんどが血行性転移です。転移する元の癌の進行が早ければ、転移も早期に生じます。

転移性肺腫瘍の診断はやはり、胸部X線が第一で複数個の腫瘤影を認めることが特徴の一つです。さらに胸部CTなども行います。

転移性肺腫瘍の治療に関しては、まず原発巣の癌治療が最優先となります。その上で肺転移の数や、その他の臓器への転移有無などを勘案した上で手術による摘出となります。
しかし、転移性肺腫瘍は原発巣からすれば転移を起した進行癌であり治療は原発性肺癌に比べると難しいものとなります。

2020.12.04
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