川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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院長のひとこと

Director's column

オミクロン株

新年が明けて早々、オミクロン株による感染者が激増し第6波となっています。
当院でも連日のように抗原検査やPCR検査を行い感染陽性者も増えています。
保健所に感染報告を挙げますが、急に感染者が増えたことから保健所も手が回っていないようです。

日本国内でコロナワクチン2回接種を行った人の割合は約79%になると報告されています。
当院での診療では、2回のワクチン接種を終えてのブレイクスルー感染の場合、症状が軽いことが示唆されました。
有症状の発熱や咽頭痛に対して解熱剤等の処方を行いましたがこれらの薬剤で、症状が改善し正常な日常生活を送れるようになった例が見られました。
今までのデルタ株では解熱剤等のだけでの治療では日常生活までに復帰するには厳しい状況でした。

オミクロン株ではデルタ株と違ってウイルスの感染が上気道に留まることが示唆されています。
つまり、デルタ株ではウイルス感染が上気道から気管支および肺の奥まで進行して重篤な肺炎等を惹起しました。
しかし、オミクロン株では喉など上気道にウイルスが留まることから肺炎などの重篤な呼吸器症状は起こりにくく、人工呼吸器やエクモの使用に至らないのではないかといわれています。
しかし、口や鼻に近い上気道にウイルスが留まることで、他への空気感染する機会が多くなり感染力が強くなっているとされます。

オミクロン株では、重症化リスクは少ないともいわれますが、抵抗力の弱い高齢者や幼小児、基礎疾患のある人、ワクチン接種を行っていない人では重症化例もあるようです。

コロナウイルス自体の変異が当初より徐々に変わりつつあるのは事実なようです。
薬の効果がでるならばインフルエンザと同等のウイルスになる可能性も見えてきました。

3回目のコロナワクチン接種も開始されました。
確実な治療薬がない現段階においてワクチン接種を行い、ウイルスに対する抗体量を増やし抵抗力をつけることが最大の予防と考えます。

2022.02.02
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