川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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気胸
皆さんは気胸という病気をご存知でしょうか?肺に小さな風船(気腫)ができて、それが破れることによって肺から空気が漏れ出して起こる病気で、胸痛や息切れ、息が吸いづらいなどの症状が出現します。重篤な状態になると命の危険も生じる病気です。
肺の中になぜ風船ができるかは、難しい問題でした。肺の外側の膜(胸膜)の桅弱性が原因とされ、遺伝子レベルでの問題とも言われています。その弱まった胸膜に絶えず空気による圧力が加わることによって、お餅が膨らむように肺に風船ができます。そして、破裂とともに肺内の空気が肺外に出ることによって、肺自体が風船がしぼむようにしぼんでしまいます。肺は呼吸を司る臓器なので機能不全を起こし息苦しさを感じるようになるのです。
肺のしぼみ方が高度なら直ちに、鉛筆の太さほどの管を胸腔内に挿入して、漏れた空気を抜く(脱気)ことが必要となります。空気を抜くことにより肺は再び膨張して呼吸も楽になります。この処置で治れば、管を抜いて治療は終了となりますが、気胸は再発も多い病気です。脱気をしても空気漏れが止まらなかったり、再発した場合は手術による治療となります。現在の手術は、胸を大きく開けることもなく、胸腔鏡というカメラや道具を数センチの傷から挿入して風船を切除する方法がとられています。術後の痛みも軽く歩行や退院も早期にできます。
気胸は痩せ型の若い男性に起きることが多いのですが、若い女性に起きることや年長者で生じる場合もあります。その際には別の病因が存在することもあり注意が必要です。気胸は軽度の状態では、胸痛や息切れなどが初発症状となるので、それら症状がある場合には胸部X線検査を行うことが有用です。当院では診断および、重症時には処置や手術可能な高次病院へのご紹介も致します。
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狭心症と心筋梗塞

当院は、この4月で開業して丸2年を経過し3年目に入りました。今までの皆様のご支援に感謝するとともに、今後とも地域医療に尽力を続けて行く所存です。何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、今回は前回の続きで狭心症や心筋梗塞など病気に関することを話したいと思います。狭心症や心筋梗塞は虚血性心疾患という心臓病に分類されます。心臓に酸素や栄養を供給する冠状動脈に血液が正常に流れていれば、心臓は問題なく機能し症状も出ません。
しかし、動脈硬化や血管の痙攣などにより、冠状動脈が狭くなり血液が流れにくくなると狭心症を、さらに進んで血管が閉じてしまうと心筋梗塞が発症します。狭心症では、酸素や栄養が一時的に滞る状態なので心臓の筋肉は壊れたりしませんが、心筋梗塞では血流が完全に途絶えるため、閉塞血管以降での心臓の筋肉が壊れて死んでしまいます(心筋壊死)。こうなると心臓のポンプとしての機能が制限され、心不全になったり、不整脈が出たりし最悪の場合は死に至ることもあります。
狭心症や心筋梗塞で典型的な症状が胸痛です。胸痛は圧迫感や締め付けられる痛みなど様々な痛みや程度の場合があり、時には胃のあたりの鈍痛や、背部痛、左腕や顎の方に放散する痛みとして発症することもあります。狭心症では運動時などで胸部の圧迫感などを感じることも多く見られます。
虚血性心疾患は、特有な症状や心電図、採血等で診断できますが、狭心症では症状がない時には、心電図で変化が現れず診断に苦慮する場合もあります。そのような時には、24時間心電図(ホルター心電図)や負荷心電図、心エコー検査などを組み合わせ診断します。疑いが強くなれば冠動脈CTや放射線シンチグラフィー、心臓血管造影検査等を行い診断を確定させます。
胸部違和感等が改善しない場合には専門医の受診をお勧めします。
次回は虚血性心疾患の治療に関してお話ししたいと思います。

2018.04.06
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