川口元郷 内科 循環器内科 川口領家循環器内科クリニック

川口領家循環器内科クリニック

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新緑の季節
5月になると新緑もさらに映える様になります。冬が長いドイツではDer Mai ist gekommen!(5月がやってきた!)と言って春の到来に感謝すると聞きました。
行楽や、また運動を始めるにはとても良い季節です。ところが、運動不足などによって筋肉が衰えるとむくみやすくなったりします。
そもそも、『むくみ』とは何でしょうか?むくみは細胞の間に余分な水分が溜まった状態です。この水分を組織間液と言います。心臓から送りだされた血液は動脈から、組織内の毛細血管を通り酸素や栄養を組織に供給しその後、静脈に入り再び肺から心臓へと循環します。組織内の毛細血管で圧力が上昇すると血管から水分が漏れ出し組織間液となり、皮下に液が異常に溜まるとむくみとなります。
むくみの原因は様々です。最初にも書きましたが、筋力の低下でも生じることがあります。また、塩分摂取過剰やお酒の飲み過ぎも原因となります。また、病的な状態として心臓病や腎臓疾患、肝臓疾患、甲状腺疾患、下肢の血管病変、リンパ浮腫などでも生じます。顔や手・足などむくみの生じる場所も重要です。それにより病気の診断が推測できることもあるからです。
夕方になると靴下の跡が皮膚に映り、むくみが出ると言われる方が、いらっしゃいますが、一日中立っている人では重力の関係から下肢に血液がうっ滞するようになりむくみ易くなることがあります。高度でなければ様子を見ていただいて構わないと思います。指で押して爪の半分くらいまでむくみがあるなら受診をお勧めいたします。また、朝、起きた時からむくんでいた場合も受診をした方が良いです。
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漏斗胸(ろうときょう)

学校も夏休みとなり、ここのところ何人かの漏斗胸の患者さんが来院されました。以前、在籍していた東京女子医大病院では一時期、日本有数の漏斗胸患者さんを診ていました。そこで今回は漏斗胸に関してお話ししたいと思います。

漏斗胸はかなり珍しい病気です。遺伝的な要因があり、出生後から徐々に前胸部にある胸骨が落ち込んでゆく疾患です。症状もなく、徐々に前胸部が変形してゆくので最初はご両親も気が付かないことが多いようです。3歳頃になると前胸部の漏斗状がはっきりしてきますが、成長期の一時的な変化などと思われ、幼稚園や学校生活の中でも見過ごされることがあります。男の子では小学校でのプールなどで友人により指摘され外来を受診する方もいました。

漏斗胸は、肋骨の成長点である肋軟骨の過剰成長が原因で、胸骨が落ち込み漏斗状となります。ですから男女共に胸郭という胸の骨の形が完成するまでの間、漏斗胸は進行することとなります。つまり、年齢を重ねるに従い変形は強くなり背骨にも負荷を掛けて側湾も生じるようになります。心臓や肺の圧迫も起こります。

漏斗胸の症状はほとんどないので、そのまま放置しても構いませんが、治療するならペクタスバー等による手術が必要となります。また、漏斗胸を含んだ胸郭変形疾患においてはマルファン症候群など予後不良な疾患を合併することも稀にあるので、胸の形がおかしいと思われたなら一度ご相談下さい。当院では漏斗胸を含めた胸郭変形疾患も診察いたします。

2018.08.01
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